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投資公開 2026-06-27更新 2026-09-2311 min read

JEPIとJEPQをやめた理由|カバードコール型ETF

JEPIとJEPQを1株ずつ買って2025年9月に売却するまでの記録。買値・分配金の実額(税引後42円と48円)を公開し、仕組みは理解していたのに「なんか嫌」でやめた理由と、配当を日本円で受け取りたかった話を正直に書きます。

執筆・検証:ぜん編集・検証方針

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JEPIとJEPQを買っていた時期がありました。2025年に買って、同じ年の9月に手放しています。

動機は「高配当ETFで毎月分配金をもらいたい」でした。仕組みも自分なりに調べてから買いました。それでもやめた理由を、実際の記録と一緒に書きます。

※この記事は個人の体験と感想であり、特定の銘柄をすすめるものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

実際に買った記録

まず、自分が何をいくらで買ったのかを出します。

銘柄買った日数量約定単価
JEPI(JPモルガン エクイティ プレミアム ETF)2025年5月20日1株$56.29
JEPQ(JPM NDAQ エクイティプレミア インカム ETF)2025年7月10日1株$54.33

そうです。1株ずつです。2つ合わせても110ドルほど、日本円にして1万6千円前後。学生のバイト代でやっているので、これが精一杯でした。

毎月分配金が欲しくて買った。でも月数十円だった

やめた理由を書く前に、規模の話をしておきます。

JEPIもJEPQも毎月分配で、利回りは年7〜9%程度(変動あり)。数字だけ見ると魅力的です。では1株だと実際いくら振り込まれたのか。SBI証券の分配金履歴に残っている実額がこれです。

  • JEPI:1株あたり42円(税引後)
  • JEPQ:1株あたり48円(税引後)

他の米国ETFも含めた受取額は高配当ETFの分配金、実際いくら入った?にスクショごと載せています。

「毎月分配金が入ってくる生活」を想像して買ったのに、実際に入ってきたのは自販機のジュースも買えない金額でした。

これは商品が悪いわけではなく、単純に自分の元手が小さすぎたという話です。ただ、やってみるまでこの当たり前に気づけませんでした。利回り何%という数字ばかり見ていて、その%が自分の金額にかかるといくらになるかを計算していなかったんです。

元手10万円なら年7%で7,000円。100万円なら7万円。1万6千円だと年1,100円ちょっと。同じ利回りでも、意味がまったく違います。高配当を選ぶかどうかより先に、入金力の問題でした。

JEPIとJEPQとは

どちらもJPモルガンが運用するカバードコール型のETFです。

  • JEPI:S&P500の構成銘柄をベースに保有しながら、コールオプションを売って毎月分配金を出す
  • JEPQ:ナスダック100をベースにした、同じ仕組みのETF

毎月分配されるのが特徴で、高配当ETFを探しているとよく候補に挙がります。

カバードコール型の仕組み

ざっくり言うと、こういう構造です。

  • 株(またはそれに連動する資産)を保有する
  • その株に対して「コールオプション」を売る
  • オプションを売って受け取った対価(プレミアム)を分配金として払い出す

つまり値上がりする権利を売って、その代金を毎月の分配金として受け取っている構造です。分配金はどこからか湧いてくるわけではなく、将来の値上がり分と交換しています。

やめた理由

上昇相場で置いていかれる

株価が大きく上がっても、その恩恵をまるごとは受けられません。一定以上の上昇分はオプションの買い手に渡るためです。強い上昇相場では、分配金をもらいながらも総リターンでは指数に負ける、ということが起こります。

下落には普通に弱い

「オプションを売っているから下落に強い」と思っていましたが、違いました。受け取るプレミアムの分だけクッションにはなりますが、株価が下がればその影響はほぼそのまま受けます。守りの商品ではありません。

分配金の額が一定ではない

毎月分配されますが、金額は毎回違います。市場の値動きが落ち着くとオプションのプレミアムも小さくなり、分配金が減ります。「毎月これだけ入る」という安心感は、思っていたほど得られませんでした。

仕組みは理解していた。それでも、なんか嫌だった

正直に書くと、ここが一番大きかったです。

カバードコールの仕組み自体は、買う前に理解していました。上値を売って分配金に換えている、ということも分かっていました。それでも、実際に持ってみると、なんとなく嫌だったんです。

理屈で説明できる不満ではありません。ただ、自分が持っている資産の値上がりする権利を、毎月どこかへ売り渡し続けている——その構造が、感覚的に気持ちよくなかった。上がっても喜べない状態を、自分でお金を払って作っているような感じがしました。

投資の本には「感情で判断するな」と書いてあります。でも自分は、長く持ち続けるものについては、この「なんか嫌」を無視しないほうがいいと思っています。理屈で納得していても気持ち悪さが残る商品は、下落したときに絶対に持ち続けられないからです。

配当を日本円で受け取りたかった

もう一つは、単純にこれです。配当は日本円で受け取りたかった。

JEPIもJEPQも米国のETFなので、分配金はドルで入ってきます。円で使いたければ為替を通す必要があり、そのときのレート次第で手取りが変わります。

自分が高配当を選ぶ基準は「暴落が来ても配当で心理的に耐えられるか」でした。その配当が、受け取るたびに為替でぶれる。金額が小さいうちは誤差ですが、心理的な支えとして配当を持つなら、変数は少ないほうがいいと考えました。

今のNISAで日本・米国・欧州の高配当ファンドを円建てで持っているのは、この判断の結果です。

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もう一つの背景:事業に全振りする期間だと判断した

時期の話もしておきます。

売ったのはJEPI・JEPQだけではありません。2025年9月12日、保有していた米国ETFをまとめて整理しました。同じ日にSPYD(S&P500高配当ETF)、SRLN(シニアローンETF)、SJNK(短期ハイイールド債ETF)も売っています。

理由は、ここからは事業に全振りする期間だと判断したからです。

自分は「自営業 → 経営者 → 投資家」という順番で進もうと決めています。数十億を動かすような投資家は、最初から投資家だったわけではなく、事業で稼いだ資金を投資に回しているケースがほとんどです。

元手が1万6千円の段階で、利回りの差やETFの選び方に時間を使っても、増える金額はたかが知れています。それより同じ時間を事業に使ったほうが、将来の投資元本そのものが変わる。今は運用利回りを上げる時期ではなく、入れられる金額を増やす時期だと考えました。

だからこの記事の結論は「JEPIは良くないETFだ」ではありません。カバードコールの感覚的な違和感、配当を円で受け取りたかったこと、そして事業に集中すると決めたこと。この3つが重なっただけです。商品の良し悪しではなく、自分との相性とタイミングの話だと思っています。

売り注文を出した水準はJEPIが$57.25、JEPQが$56.54でした。買値が$56.29と$54.33なので、価格としてはほぼ変わらないか少し上という位置です。数ヶ月持って、大きく増えも減りもしませんでした。ちなみに注文が一度で通らず出し直した記録も残っているので、きれいに売り抜けたという話でもないです。

今はどうしているか

今はNISAで、日本・米国・欧州の高配当ファンド3本に絞っています。2026年5月時点の残高は合計¥35,169、含み益は+¥4,875(+16.1%)でした。

個別のETFを選び続けるのをやめて、投資は自動的に続く形に寄せました。空いた時間と資金は事業に回しています。

詳しい中身は21歳学生のNISAポートフォリオ公開に金額ごと載せています。

JEPI・JEPQが合う人、合わない人

合う人合わない人
目的毎月のキャッシュフロー重視長期での資産成長重視
相場横ばい〜緩やかな上昇強い上昇相場
段階取り崩し期・セミリタイア後資産形成期
元手まとまった金額がある数万円から始める段階

悪いETFではありません。ただ、自分のように元手が数万円で、これから事業で稼ぐ力を作る段階の人間が選ぶ商品ではなかった、というのが結論です。

まとめ

  • JEPI・JEPQを1株ずつ買い、数ヶ月持って2025年9月に売却した
  • 毎月分配は魅力的に見えたが、1株では月数十円。利回りより元手の大きさが先だった
  • 上昇相場では総リターンで劣り、下落には普通に弱い。分配金の額も一定ではない
  • 仕組みは理解していた。それでも上値を売り続ける構造が感覚的に嫌だった
  • 配当は日本円で受け取りたかった。心理的な支えにするなら、為替という変数は少ないほうがいい
  • 加えて、事業に全振りすると決めて米国ETFをまとめて整理した
  • 今は高配当ファンド3本に絞り、時間と資金は事業に回している

1万6千円で、「利回りの%は自分の金額にかけて初めて意味を持つ」ことと、「理屈で納得していても、気持ち悪い商品は長く持てない」ことを学べました。授業料としては安かったと思っています。

あわせて読みたい

よくある質問

JEPIとJEPQはどんなETFですか?

保有している株に対してコールオプションを売る「カバードコール」という戦略で、分配金を厚くした米国のETFです。毎月分配で、表面の利回りが高く見えるのが特徴です。

なぜJEPIとJEPQをやめたのですか?

仕組みは理解したうえで買いましたが、上値を売り続ける構造が感覚的に合いませんでした。加えて配当を日本円で受け取りたかったこと、事業に資金と時間を集中させると決めたことが重なり、2025年9月に他の米国ETFもまとめて売却しています。

1株だと分配金はいくらになりますか?

自分の場合、税引後でJEPIが42円、JEPQが48円でした(いずれも1株あたり)。利回りの数字だけでなく、自分の元手にかけるといくらになるかを先に計算することをおすすめします。

JEPIはどんな人に向いていますか?

すでにまとまった資金があり、値動きを抑えながら毎月のキャッシュフローを受け取りたい人には選択肢になります。資産そのものを大きく増やしたい段階なら別の方法が向いていると考えています。

#投資#JEPI#JEPQ#カバードコール#ETF#失敗談

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21歳・学生。公認会計士試験を勉強しながら、投資・ビジネスについて発信。高配当インカム投資を実践中。株価シナリオ分析ツール「SCENARIO RIDE」を運営。

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