
ビジネスモデルを50事例まとめて図解した本。タイミーや星野リゾート、保護猫プラットフォームまで幅広く取り上げており、「儲けの仕組み」を視覚的に理解できる一冊だ。
読んでみて感じたのは、現代のビジネスモデルの多くが「人を集めて広告でマネタイズする」構造に収束しているという点だった。
印象に残ったビジネスモデル
特に面白かったのが、保護猫が戯れる動画を投稿するプラットフォームの事例だ。
仕組みはこうなっている。
- 保護猫の動画でユーザーを集める
- 動画再生による広告収益で保護猫の飼育費をまかなう
- 動画を見たユーザーが猫をもらい受ける導線がある
「ボランティアをビジネスにした」ような構造で、社会的インパクトと収益が両立している。この本に登場するビジネスの多くが、こういったボランティアとビジネスの中間のような位置づけだった。
全体を通じて感じたパターン
①広告依存のモデルが多い
50事例を読んでいくと、「プラットフォームを作って人を集め、広告でマネタイズする」モデルの多さが目につく。
メーカーのように技術的優位性や製造コストを武器にするのではなく、ブランディングと集客で差別化している会社が大半だった。
②外注・分業の構造が増えている
メインの事業をする会社があって、営業や運営の一部を別会社が担う外注構造も目立った。
「事業の中核だけ持って、周辺は外部に任せる」という考え方は、スタートアップにとっても参考になる視点だと思う。自分がやっているBANSOUも、ある意味この構造の一部を担っているわけで、リアルに感じた。
③「誰からお金をもらうか」が全て
この本を読んで一番強く再確認したのはこれだ。
ビジネスをする上で誰からお金をもらっているのかは最重要事項だ。広告モデルであれば「広告主」がお客さんであり、ユーザーは集める対象になる。プロダクトを売るなら「購入者」がお客さんだ。
この本はそこに絞って、図でわかりやすく整理してくれているので、ビジネスモデルの基礎を学ぶには非常に読みやすい。子供でも読めるレベルの説明で、逆に大人が読んでも整理になる。


