「お金を残して死ぬのは失敗だ」という主張から始まるこの本、タイトルからして挑発的です。投資本を読みまくっている自分にとって、最初は「いや、資産は増やすものでしょ」と思って読み始めました。
著者のビル・パーキンスはウォール街出身のトレーダーで、「人生の経験を最大化するためにお金を使え」という主張をしています。
この本の核心
一言で言うと、「死ぬときに口座残高をゼロにしろ」ということ。老後のために貯め続けて、使えないまま死ぬのは人生の無駄遣いだという考え方です。
特に刺さったのは「記憶の配当」という概念。若いときにした経験は、何十年も「あのとき楽しかった」という記憶の利息を生み続ける。だから若いうちに経験にお金を使うのは投資だ、という話。
もう一つ印象的だったのが「健康・お金・時間の3つが同時に揃う時期はない」という話。若いときは健康と時間があるがお金がない。中年はお金と健康があるが時間がない。老人はお金と時間があるが健康がない。
21歳の自分が感じた違和感と納得
正直、この本には違和感もありました。「使え」と言われても、21歳の今はBANSOUの営業をしながら投資の種銭を作っている段階。今すぐ全部使うわけにはいかない。
でも読んでいくうちに、著者が言いたいのは「使え」ではなく「人生の各ステージに合った使い方をしろ」ということだと気づきました。若いうちにしかできない経験に投資する、という発想は理解できる。
自分なりの解釈としては、「資産は増やしつつ、経験への投資も怠るな」という読み方が正しいと思っています。
読むべき人
- ✅ 将来のために貯めすぎて今を楽しめていない人
- ✅ お金の使い方の哲学を持ちたい人
- ✅ 投資・節約ばかり考えている人へのカウンターとして
- ❌ 具体的な投資手法を求めている人(この本の守備範囲外)
まとめ
「貯める」ことを前提にしてきた自分の思考を揺さぶってくれた本です。全面同意はできないけど、「なぜ増やすのか」を問い直す機会になりました。
積み立て投資をしている人が読むと、「何のために積み立てているのか」を考え直せる良い刺激になります。
DIE WITH ZEROと積立投資をどう両立させるか
この本を読んで悩むのが「使え」と「貯めて増やせ」の矛盾です。自分なりの結論は、両立は可能だということ。
- 守りの資産(生活防衛資金・NISAの積立)は淡々と続ける
- その上で、若いうちにしかできない経験には惜しまず使う
- 「何のために増やすのか」を常に意識して、貯めること自体を目的にしない
インデックス投資で将来に備えながら、今の経験にも投資する。この本は「貯める一辺倒」になりがちな投資好きへのカウンターとして効きます。インデックス投資の土台はほったらかし投資術、お金の使い方をさらに掘るならアート・オブ・スペンディングマネーもおすすめです。
21歳がDIE WITH ZEROを読んで考えたこと
正直、21歳の今は「使う」より「種銭を作る」フェーズなので全面同意はできませんでした。
でも「記憶の配当」という考え方は刺さりました。若いうちの経験は、何十年も思い出として利息を生み続ける。だから投資の種銭を作りつつ、今しかできない経験にもお金を回す——そのバランス感覚を持てたのは大きな収穫でした。
よくある質問
本当にゼロにしろということですか?
文字通りではありません。「使わずに死ぬな」という哲学の話です。リスクに備えた資産は持ちつつ、人生の各ステージで適切にお金を使うことを推奨しています。
投資を否定している本ですか?
違います。投資を否定するのではなく、「貯めすぎて使えないまま死ぬな」というメッセージです。投資しながら経験にも使う、バランスを考える本です。
この本を読む
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ビル・パーキンス(著)
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