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本紹介公開 2026-06-26更新 2026-07-196 min read

【感想・要約】AIを使って考えるための全技術|プロンプト次第で思考の質が変わる

「AIを使って考えるための全技術」石井力重著の感想と要約。プロンプトの質が回答の質を決めると再認識した。AIを壁打ち相手・発想ツールとして使う56の技法をまとめる。

執筆・検証:ぜん編集・検証方針

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AIを使って考えるための全技術

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AIを使って考えるための全技術

AIを使っていると「なんかうまく答えが返ってこない」と感じる瞬間がある。

この本を読んで、その原因がはっきりわかった。プロンプトの質が、回答の質をそのまま決めている。AIの問題ではなく、聞き方の問題だった。

この本の要約

著者の石井力重氏は、AIを「考えるための道具」として使いこなす56の技法を体系化している。単なるChatGPTの使い方本ではなく、「思考をどう深めるか」に焦点を当てた一冊だ。

① AIは「答えを出す機械」ではなく「壁打ち相手」

多くの人がAIに「答えを出してもらおう」と使っている。でも本書の主張はちがう。AIの真価は自分の思考を整理・深化させるパートナーとして使うことにある。

壁打ち相手として使うとは、こういうことだ。

  • 「この考え方の弱点を教えて」と問いかける
  • 「反論してみて」と指示して自分の論理を試す
  • 「別の視点から見るとどうなる?」で視野を広げる

自分の考えをAIにぶつけることで、一人では気づけなかった穴や可能性が見えてくる。

② プロンプトの構造が思考の深さを決める

本書では、良いプロンプトの条件として「目的・文脈・制約」の3点セットを挙げている。

  • 目的:何を達成したいのか
  • 文脈:背景・状況・前提条件
  • 制約:字数・形式・避けてほしいこと

「要約して」だけでは薄い答えしか返ってこない。「〇〇の文脈で、初心者向けに300字で要約して」と聞けば、使える答えが返ってくる。

③ 発想を広げる技法

本書の核心は「56の技法」にある。主なものを分類すると:

  • 発散系:ブレインストーミング、反転発想、類推思考をAIで加速させる
  • 収束系:アイデアを絞り込む・優先順位をつける・構造化する
  • 深化系:なぜを繰り返す・前提を疑う・別の立場から見る
  • 壁打ち系:批判させる・弱点を探させる・代替案を出させる

「AIにアイデアを出させる」ではなく、「AIと一緒に考える」という発想の転換が本書の一貫したメッセージだ。

読んで一番刺さったこと

自分が特に感じたのは、壁打ち相手としての使い方が一番効果的という点だ。

事業(BANSOU・SCENARIO RIDE)を進める中で、一人で考えているとどうしても視野が狭くなる。「これで合ってるのか?」と迷ったとき、AIに「この戦略の弱点を3つ挙げて」と問いかけると、自分では気づいていなかった視点が返ってくることがある。

人間の壁打ち相手は時間と場所を選ぶが、AIは24時間・即レスだ。使わない理由がない。

そしてこの本を読んで改めて思ったのは、プロンプトは「質問力」だということ。何を聞くかで返ってくるものが全然変わる。これは「解像度を上げる」で学んだ「伝え方の解像度」と直結している。

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本には書いていない、自分なりの使い方

本書は「目的・文脈・制約」を揃えたプロンプトを勧めている。正しいと思う。ただ正直に言うと、毎回それを組み立てるのが面倒なときもある

そこで自分がよく使うのが、最初にざっくりした方向性だけ伝えて、あとは「質問しながら進めて」と頼むやり方だ。特にAIエージェントに作業を任せるときに効く。

たとえばこんな感じで投げる。

  • 「このサイトのSEOを直したい。方針はこう。細かいところは質問しながら進めて」
  • 「この記事を書きたい。テーマはこれ。判断に迷ったら聞いて」

完璧なプロンプトを最初に書き切ろうとすると、書き忘れた条件がそのまま誤解になって返ってくる。指示が長いほど、どこが抜けていたのかも分かりにくい。

質問してもらう形にすると、これが逆になる。ズレそうな場所をAIの側から拾ってくれるので、結果として齟齬が少ない。自分が何を伝え忘れていたかも、質問されて初めて気づくことが多い。

本書の言葉で言えば、これも壁打ちの一種なのだと思う。違うのは、主導権をこちらが全部握らない点だ。プロンプトを一発で完成させる負担を、相手と分け合っているという感覚に近い。

もちろん万能ではない。答えが決まっている単純作業では、質問が増えるぶん遠回りになる。それでも「方向性は決まっているが細部はこれから詰める」という場面では、この使い方が一番ラクで、しかも精度が高い。

どんな人に向いているか

  • ChatGPTを使っているが「なんかうまく使えてない」と感じている人
  • AIで発想・企画・壁打ちをしたいビジネスパーソン
  • プロンプトエンジニアリングを体系的に学びたい人

まとめ

AIの使い方を変えたい人に迷わず勧められる本だ。

「答えをもらう道具」から「一緒に考える相手」へ——その発想の転換が、AIの生産性を数倍に変える。プロンプトを少し変えるだけで、返ってくるものの質がここまで変わるのかと気づかされた一冊だった。

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21歳・学生。公認会計士試験を勉強しながら、投資・ビジネスについて発信。高配当インカム投資を実践中。株価シナリオ分析ツール「SCENARIO RIDE」を運営。

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