
人からよく「ふわっとしてる」と言われる。自分でも漠然とした話題が好きで、頭の中にあるイメージを言語化しきれないと感じることがある。
そんな自分が当事者意識を持って読んだのが、この本だ。東京大学FoundXディレクターの馬田隆明氏が書いた「解像度を上げる」、16万部を超えるベストセラーになっている。
この本の要約
「解像度」とは、物事をどれだけ明確に捉えられるかのことだ。この本では、解像度を上げるための視点を4つの軸に整理している。
① 深さ——なぜを掘り下げる
表面の現象だけ見るのではなく、「なぜそうなっているのか」を繰り返し問う。原因の原因まで辿ることで、本質的な問題や機会が見えてくる。
「顧客が求めているもの」を表面で捉えると間違える。深く掘ると「本当に解決したい課題」が出てくる。
② 広さ——視野を広げる
一点に集中して視野が狭くなるのではなく、横に広げて全体を俯瞰する。関連する業界・事例・人を広く見ることで、思い込みや抜け漏れに気づける。
③ 構造——要素のつながりを把握する
バラバラな情報を「どう繋がっているか」という構造で整理する。原因と結果、部分と全体の関係を掴むことで、何を変えれば何が変わるかが見えてくる。
④ 時間——変化の流れで見る
現状のスナップショットだけでなく、過去からどう変化してきて、今後どう変わるかを考える。時間軸を加えると「なぜ今これが起きているのか」が理解できる。
読んで一番刺さったこと
自分に一番刺さったのは、指示・説明の解像度に関する部分だった。
「これわかるよね」という感覚的な指示は、受け手の感性に依存している。伝わるかどうかが相手の解釈任せになってしまう。
それに対して解像度の高い伝え方とは、現代文の文章や、AIへのプロンプトのようなものだと思った。誰が読んでも、聞いても大枠がズレない。誤解が生じない。感性に頼らず、構造として伝わる。
これは管理職が部下に指示を出す場面だけの話ではない。むしろ若手が上司や先輩に質問する場面でも同じだ。「なんかうまくいかないんですが…」という質問より、「〇〇の状況で△△を試みたが□□という問題が起きています」と伝えられる方が、精度の高い回答が返ってくる。
質問力を上げることは、解像度を上げることと同義だと気づいた。


