
「家電の本」と聞いて地味に感じるかもしれませんが、勝間和代の「仕事と人生を変える勝間家電」は、家電を通じて「どう生きるか」を語った本です。
勝間さんの主張はシンプルです。「家事に使う時間と労力を家電で削減し、その分を仕事・学習・休息に充てる。これが人生の質を最も効率的に上げる方法だ」
仕事と人生を変える勝間家電 → Amazon
自分が考えていたことを言語化してくれた
『仕事と人生を変える勝間家電』は、家事について自分が何となく考えていたことを、はっきりと言語化してくれた本でした。
自分は家事が得意ではありません。うまくできなかったり、思った以上に時間がかかったりするとストレスがたまります。それでも料理、食器洗い、洗濯、掃除などは、生活する以上ほぼ毎日発生します。
苦手なことでも、たまに行うだけなら大きな負担にはならないかもしれません。しかし家事は一度終わらせれば完了する仕事ではなく、翌日にはまた発生します。小さなストレスでも毎日積み重なるため、自分は「できるだけ自分でやりたくない」と考えていました。
本書は、その考えを怠けではなく、家電を使って時間とストレスを減らす合理的な選択として説明してくれます。苦手な家事を根性で上達させるのではなく、機械へ任せられる作業は任せ、自分にしかできないことへ時間を使うという発想です。
家事を減らすと、時間だけでなくストレスも減る
時短家電の効果は、作業時間を短くすることだけではありません。「帰宅したら洗い物をしなければならない」「休日に掃除をしなければならない」という、頭の中に残り続ける負担も減らせます。
特に家事が苦手な人は、作業そのものに加えて、始めるまでの先延ばしや、うまくできないことへの自己嫌悪でも消耗します。食洗機、自動調理鍋、ロボット掃除機、乾燥機付き洗濯機などを使えば、作業の一部だけでなく「やらなければ」と考える回数も減らせます。
| 家事 | 任せられる家電 | 減らせる負担 |
|---|---|---|
| 食器洗い | 食洗機 | 手洗いと片付けの時間 |
| 調理 | 自動調理鍋 | 火加減の確認と付きっきりの時間 |
| 掃除 | ロボット掃除機 | 床掃除の頻度と心理的負担 |
| 洗濯 | 乾燥機付き洗濯機 | 干す・取り込む作業 |
お金に余裕があり、家事がストレスな人へおすすめ
この本を特におすすめしたいのは、家事がストレスになっていて、時短家電へ使えるお金にある程度余裕がある人です。
高性能な家電には初期費用がかかります。設置場所、電気代、消耗品、手入れなども必要なので、すべての人が一度に買いそろえるべきという話ではありません。それでも、毎日使う家電は一回あたりの負担軽減を長期間積み重ねられます。
家事が好きな人や、手作業自体を楽しめる人には必要性が低いかもしれません。一方、自分のように家事が苦手で、失敗や繰り返しにストレスを感じる人にとっては、家電へお金を使う価値が大きくなります。
安さだけで判断するのではなく、「この家電によって毎週何時間と、どれだけのストレスを減らせるか」で考える。本書を読んで、家電は生活を便利にする道具ではなく、自分の苦手なことを減らし、生活を続けやすくする仕組みなのだと感じました。







